究極の選択
私には欲しいものが2つある。
1つ目は、ICLの手術を受ける権利。
2つ目は、とあるNFT作品。
ICLとは眼内コンタクトの略称のことだ。
小学生の頃から生粋のメガネっ子だった私は、ずっとメガネの煩わしさから解放されたくて仕方がなかった。
そこで、以前から注目していたICLの手術を受けるべく、とある日に、とある眼科の予約を入れてみた。
悲報なことに、必ずしも全員がICLに適応できるわけではないらしい。
眼内コンタクトを入れるには眼科で定められた基準値というものがあり、それを満たさなければ容赦なく手術への道は断たれる。
基準値を満たしているかどうか調べるために、かなり綿密な検査をするようだ。
私は『手術する権利』が欲しい。
ちなみに手術が仮に叶ったとして、
トータル費用は約60万円ほど。
乱視入りのレンズを注文すると両目で10万円上乗せされるらしい。
高いよね〜。高すぎる。
金額の大半が医師の技術料(?)に消えていくようだが、
病院によっては麻酔代、保証代、宿泊代まで込みの値段のようだ。
老眼になるまでのカウントダウン(老眼は矯正ができないとのこと)を加味して、
眼内コンタクトを買っても損しないことが分かったため、今回の手術は喜んでお金を出そうと思う。
一方で欲しいものがもう一つ。
とある『NFT作品』だ。
NFTをよく知らない人にとっては「唯一無二のアート作品を大金で買う」でしかないわけだが
私はどうしても欲しくて堪らないのだ。
なぜそのアートに価値があるのか、
買ってどうなるのか、
そういった細かいことは抜きにして。
そのアートの出品価格は現在25万円。
(元々無料配布だったものを!)
高いよね〜。高すぎる。
値下げ交渉が可能なので、半額の12万円で交渉しようかと思っている。
早い者勝ちなので、定価で売られれば終わり。
値下げ交渉しても無視されれば終わり。
今私は人生において一番大事な、自分の眼球と
NFTアートを天秤にかけているというわけだ。
最悪、メガネのままでいてもいいし
NFTアートが今の値段で買えなくても死なない。
(将来は今の値段の倍ぐらいになっているかもしれないが)
心の中では圧倒的に眼球が勝利しているが。
仮にどちらも10万円だったとしよう。
自分だったらどちらを選ぶか。
こんな時、お金の価値ってなんだろうなと漠然と考えてしまう。
私にとってはどちらも重みのある10万円であることには変わりないのに。
ひとまず、結論は眼科の検査を終えてからにしようかと思う。